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第16章 囚われる

指をいきなり抜かれた。
両腕で太ももを再度抱え込まれ、私のおしりにあてられた葉月くんの両手が太ももの付け根あたりをぐいっと広げる。


「ひっ」


思わず息を飲んだ。
思いっきり広げられている濡れたそこ。
たまらず手を伸ばして隠そうとしたら、それより早く……まるでむしゃぶりつくような激しさで葉月くんが────。


「だめ────！」


集中的に敏感な場所を責められる。
ひたすらに舐められる。
舌で弾かれ、吸われる。


「ひゃ……あ、あぁっ、やっ、あぁ……！」


足をがくがくする。
身体に力が入らなくなった私は葉月くんの太ももに顔を預けた。
その場所で葉月くんのものを間近に感じながら……ひたすらに、喘がされる。
今まで葉月くんにこんなに激しく舐められたことなんかなかった。
耳に届く、そこを啜るときの音。
舌先で舐め回すときの音。
葉月くんが時折漏らす、息。


「あっあっ……ぁああ────！」


ぞくぞくと身体の中を駆け抜けていくその感覚。
どうしようもないほどに高められていく。


「おねが……も、ゆるしてえっ……！」


途切れ途切れにしか言葉が出せない。
目に滲んできたのはいったい何の涙なのか────。


「……く……いくぅっ……！」


抗えない、それが近づく。
切羽詰まった私のそんな声を聞いたに違いないのに、葉月くんがそこから急に顔を離す。
それと同時に解かれた拘束────。

解放されても荒い息のままその体勢でいた私を横に倒して仰向けにし、自分も体勢を変える。
蜜で濡れた口元を手の甲で拭いながら、疼きまくる身体をどうにかしてほしくて半泣きの私をじっと見下ろして葉月くんが言った。


「……もう限界？」


と────。