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宵闇
第19章 枷


「……っあぁぁ……!」


なかに入り込んでいくときに琴音があげた声。
ぞくぞくっ……と身体が震えた。
そのまま、琴音の背中に覆い被さって、奥までぐぐっと挿入した。


「は……」


あったかく、ぬるぬるした琴音のなかに包まれる感覚。
たまらず、耳元で息を吐く。


「んっ」


その刺激にすらびくんと身体を震わせながら目をうっすらと開けた彼女は、はあはあ……とまるで熱に浮かされているような瞳で、シーツを握る自分の手を見ながら、小刻みに息を吐いていた。


僕は、彼女の頬にかかっている髪を後ろへと避けさせる。
上気した頬があらわれて、琴音はまた視線だけを僕の方へと流した。


──その目に見られた瞬間、ぐっ……と。
しばらくこのままでいようと思っていたのに、思わず腰が動いてしまって。

あっ、と途端に目を閉じる琴音。
仰け反るように顔が少し動いた。
腰を押し、完全な俯せにさせてから腰の動きを早めると、琴音がそれに合わせて声をあげる。


「あっ、あっ、ん、やあっ……!」


そんな、僕を夢中にさせる甘い喘ぎを。


「ああっ、葉月、くん……っ……!」


僕の名を呼ぶその声に、琴音の身体の両脇に肘をついてその身体を囲むようにする。


「……ん?」

「やっ、ねえっ、これ……気持ちいい、っ!」

「好き?」

「んっ、好きっ……あっ、あぁん……!」


この角度が気持ちいいところにちょうどあたるのか、琴音はうっとりとした顔をしている。


可愛くて。
いやらしくて。
たまらない────。


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