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宵闇
第19章 枷
琴音のシーツを握る両手に自分の手を重ねるようにして、ベッドにぐっと押さえつけた。
「琴音……っ、僕から離れちゃだめだよ……!」
喘ぐ琴音の可愛い横顔を見つめながら、耳元でそう呟く。
「ずっと、僕のそばにいて……」
琴音が、喘ぎながら頷いた。
「僕以外好きにならないで……っ……!」
また、頷く。
……僕のぐちゃぐちゃした想いを全部琴音に注いで、身体中を僕でいっぱいにしたい。
心も身体も甘やかしてとろけさせて、もう僕から離れるなんて無理だ、って思うぐらいに。
そんな想いも、君は笑って受け入れてくれる?
そんなの私も一緒だよ、ってその可愛い唇で言ってくれるのかな────。
「あっ、や、もぉだめえっ……!」
無意識なのか琴音が僕から逃れようとする。
それを抑え込むようにして、突いた。
「……っ、逃がさない……」
思わず零れた言葉をきっかけのように僕はさらに琴音を責め立てた。
溢れる琴音のなかに、何度も僕のものを突き挿れる。
その度に聞こえる、くちゅっぐちゅっ……という卑猥な音。
それが、僕たちのしている行為を如実に物語っているようで、気持ちがさらに高ぶっていく。
「あっ、ああっ、だめ、だめぇ────!」
琴音がひときわ激しく喘ぎ出す。
シーツを掴む手に力が入っているのが重ねた僕の手のひらにまで伝わってくる。
「葉月く……いっちゃう、いく、いくぅ……っ……!」
いくときにそんなふうに名前を呼ばれた僕は身震いし、ああ──……と達した琴音に合わせるように、絶頂を迎えた。