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宵闇
第21章 月影
「……顔、見せて……っ」
葉月くんが、私の顎を掴み、正面を向けさせた。
観念した私は目を開けて、葉月くんと視線を合わせる。
──途端にぐりっと擦られて。
「ふぁあっ……!」
やっぱり開けていられなくなった私に葉月くんは
「ああ……可愛い、琴音……!」
吐息まじりに呟く。
葉月くんのその荒い呼吸。
さらに早められる、腰の動き。
「はあっ、あ……あぁぁっ────!」
彼から与えられるその快楽に私は没頭しながら。
……なんだか、突然そこを見てみたくなって。
彼の膝を両手で掴み、少しだけ身体を起こした。
そんな私に気づいた葉月くんは、動きをゆっくりにする。
私の開いた足の間に葉月くんの身体が入り込んでて。
突き上げるように、すくうようにその身体が、腰が……動いてる。
「……っ────!」
視覚で確認してしまったそのいやらしさ。
ぞくぞくっと感じてしまい、力の入らなくなった身体がベッドへと戻る。
スプリングが少し跳ね、きゅうっ、と。
身体の奥が、何度も。
葉月くんが身体の動きを突然止めた。
「……っ……!」
頭を振って──その乱れた前髪の奥から、私をじっと見る。
深く、息を吐きながらの言葉。
「……興奮した?」
はあ、はあ……と、荒い呼吸を落ち着かせようと口元を手で押さえながら、私は小さく頷いて答えた。