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宵闇
第21章 月影
「あ……! は、あぁっ……」
ふるふると足が……身体が震える。
「もっと奥……いけるでしょ?」
そんなふうに言われたけど、力なく首を振って答えた。
「も、無理……ぃ……」
「ん?」
聞こえない、と呟かれた直後、ぐっとまた下から押された。
「あぁぁん……!」
深い────!
腰が葉月くんにしっかりと掴まれている私は上に逃げることもできない。
奥まで感じる圧迫感に、はあはあともうただ、葉月くんの肩にしがみつきながら、息を荒げることしかできない。
「……キスしよっか」
そんな状態なのに不意に言われ、え……と力なく彼を見つめる私の身体は窓辺に凭れたままの葉月くんの身体へと引き寄せられるように抱き締められた。
与えられた、私の好きな濃厚な口づけ。
甘くていやらしい、ねっとりとしたそれを荒い息の中で味わう。
「んっ……ん、んぅ……っ……!」
ちゅぷ……くちゅっ、と絶え間なく耳に届く音が私をその行為に夢中にさせていく。
狂ったように葉月くんの唇を貪った。
──そのさなか。
ぐぐっ──と、なかが押し広げられている感覚が私を襲った。
「ん────っ!」
葉月くんが掴んだ私の腰をぐっと下へ押し下げて、さらには葉月くん自身をねじこむようにしてさらに奥へとはいってきて──たまらないその感覚に首を振って彼の唇から逃れようとした。