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宵闇
第21章 月影
「あっ」
葉月くんが、私を抱き締めたままゆっくりと自分の身体を軽く揺らし始めた。
「あぁ……葉月、く……」
「苦しくない?」
「んっ、だいじょ……ぶ……あぁっ……!」
ゆらゆらと揺さぶられるのはとても気持ちよくて。
心地よい快楽に襲われながら繰り返すキスをたまらなくて。
指先が私の背中をそっと辿るその刺激にもぞくぞくとさせられていく。
「はっ、は……あっ……あぁぁん……」
私の口から途切れることなく漏れる、呼吸のような、喘ぎのような、そんな声────。
私を抱き締めていた手。
片手が離され、私の胸へと移動する。
手のひらを軽くあてられているだけなのに、揺らされることで擦れて感じてしまう乳首。
「あっ、あ……やあっ────……」
気持ちよくて、でももっと気持ちよくなりたくて、自分からその指に胸を押しつけた。
そんな私の様子に彼は、きゅっ……と乳首をつまんで刺激してくる。
ひっ、と高くあげてしまった声。
背中をぞくっとしたものが走り抜け、なかもきゅうっと締まった。
「……っ……!」
葉月くんが息を吐きながらまた少し後ろへと身体を倒し、窓際に凭れた。
「自分で動いてごらん」
「え……」
戸惑う私を促すように
「ここに手を置いて」
と、自分の身体に私の両手を導く。
それから私の腰に両手を添える。
「腰、少し浮かせて────」
私はもう葉月くんに従うのみだった。
置いた両手と、ベッドに付いている膝に少し力を込めて、身体を浮かせる。
「ん……」
葉月くんのが、ぬるっ……と少しずつ抜かれていく。
「下ろして」
「あぁぁん……!」
ぬぷりとまたそれになかが押し広げられていくその感覚にぞくぞくしながら、奥まで受け入れた。