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第21章 月影

「続けて……」


葉月くんが再び私の腰を持ち上げようとする。
私はそれを察して、自分から腰を浮かせた。
そしてまた、下ろす。


「そう……上手……」


葉月くんの囁きに嬉しくなって、ゆっくりとその抜き挿しを続ける。


「んぁ……っあぁ……っ……！」


動き方にもだんだん慣れてきて。


「……っ、気持ちいいよ……」


その言葉が私の動きに拍車をかけていく。
動きをだんだん早めていく。
だって気持ちよくて。
だって気持ちよくなってほしくて。


「あっ、あっ……ふ……ぅんっ……っあ……！」


くちゅっ、くちゅっといやらしい音をさせながら、私が自分で作り出して得られている快楽──目を閉じ、夢中で貪った。


……でも、次第に足に力が入らなくなってくる。
もっと動きたいのに思うように動けなくなっていく。


「んっ、ん……！　は……ぁぁっ、は……！」


ペースが落ちてしまった私に気づいたのか、疲れた？　と葉月くんが声をかけてくる。
ん……と小さく頷くと同時に、私の腰に添える程度だった両手に力が込められ、ぐっ──と突き上げられる。


「ひっ……！」


ぐっ、ぐっ、と何度も下から奥に向かって。


「ひゃ……！　っあぁぁっ……！」


響く。そこに────。


私の腰を支えたままの葉月くんの両腕を咄嗟に掴む。
頭を振って葉月くんに訴えるけど、突き上げは止まらない。
荒く息を乱しながら、私を突き上げ続ける。


「あっ、だめ……やっ、あぁっ！」


奥……奥にくる────！