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黒椿人形館
第4章 壁
「……マナ、分かったら板を元に戻して」
その時、穴から漂ってくる無機質な建材の匂いの中に、酸っぱいしのめの『生きた』薫りが混じっているのを真菜の鼻が感じ取った。
「……やだ」
しのめが穴から離れようとする。
「動かないで!」
「……マナ」
「お願い……これ以上、一人にしないでよ……」
そして真菜は、思い切り鼻から空気を吸った。鼻孔を通り抜けてきた空気は、しのめの広がった陰唇が発する甘美な薫りだけを真菜の嗅覚に抽出され、たっぷりの水の中に一滴の絵の具を垂らしたように皮膚の表面をふわっと包むように広がり、そしてじわじわと身体の中へと浸透して、やがて真菜の下腹部の芯を染めていった。
真菜はその芯から果汁が絞られ、自身の膣口からトロッ……と漏れ出たのを感じた。
真菜は絨毯の上にうつ伏せになり、開くわけもないのに両手で穴の端に手をかけ左右にこじ開けようとした。必死になるあまり、脚はカエルのようにがに股に広がっている。陰唇も尻穴も開き切ったあられもない不細工な格好になって、一心不乱に出来るだけ穴の中へ、中へと鼻を押し出した。
――ああっ……
――しのちゃんの……
――おまんこの匂い……
真菜の花弁が呼吸するかのようにぱくぱくと動いて、そのたびに汁があふれて流れだし、絨毯に染みを作っていく。
真菜は何度も狂おしそうにレンガの壁を叩いた。
――邪魔しないでよ……!
――邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔!!
――しのちゃんに……
――直接触れて、思い切りおまんこ嗅ぎたい……!!
「はあっ……はあっ……あっ……」
真菜の息遣いが荒くなっていく。
「……マナ……私を恨んでるでしょ……?」
――そんなの、今はどうでもいい……!
真菜は黙ったまま、ひたすらしのめだけを感じることに必死になっていた。
その時、穴から漂ってくる無機質な建材の匂いの中に、酸っぱいしのめの『生きた』薫りが混じっているのを真菜の鼻が感じ取った。
「……やだ」
しのめが穴から離れようとする。
「動かないで!」
「……マナ」
「お願い……これ以上、一人にしないでよ……」
そして真菜は、思い切り鼻から空気を吸った。鼻孔を通り抜けてきた空気は、しのめの広がった陰唇が発する甘美な薫りだけを真菜の嗅覚に抽出され、たっぷりの水の中に一滴の絵の具を垂らしたように皮膚の表面をふわっと包むように広がり、そしてじわじわと身体の中へと浸透して、やがて真菜の下腹部の芯を染めていった。
真菜はその芯から果汁が絞られ、自身の膣口からトロッ……と漏れ出たのを感じた。
真菜は絨毯の上にうつ伏せになり、開くわけもないのに両手で穴の端に手をかけ左右にこじ開けようとした。必死になるあまり、脚はカエルのようにがに股に広がっている。陰唇も尻穴も開き切ったあられもない不細工な格好になって、一心不乱に出来るだけ穴の中へ、中へと鼻を押し出した。
――ああっ……
――しのちゃんの……
――おまんこの匂い……
真菜の花弁が呼吸するかのようにぱくぱくと動いて、そのたびに汁があふれて流れだし、絨毯に染みを作っていく。
真菜は何度も狂おしそうにレンガの壁を叩いた。
――邪魔しないでよ……!
――邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔!!
――しのちゃんに……
――直接触れて、思い切りおまんこ嗅ぎたい……!!
「はあっ……はあっ……あっ……」
真菜の息遣いが荒くなっていく。
「……マナ……私を恨んでるでしょ……?」
――そんなの、今はどうでもいい……!
真菜は黙ったまま、ひたすらしのめだけを感じることに必死になっていた。