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黒椿人形館
第4章 壁

(3)
しばらくして、しのめが口を開いた。
「……マナ、さっきみたいに手をちょうだい?」
しのめの言葉に、真菜はゆっくり顔を穴から離すと、代わりにもう一度右腕を穴の中に差し入れた。
真菜は、しのめが真菜の手を握り、その指を傷痕の残るざらっとしたクリトリスにあてがったのを感じた。そして、真菜の指を使ってしのめが自分のクリトリスを激しく円を描くように動かしているのがはっきりと伝わってきた。
「あっ……あっ……」
しのめが小さく喘ぎ声を上げ始める。
やがて、しのめは真菜の人差し指と中指をまとめて自身の肉壷の中に押し込んだ。
――あっ……
――しのちゃんの……中に……
――濡れて……
――熱い……
真菜は、自分の指がしのめの肉壷に絡み取られ、締め付けられ、滴ってゆくのを感じ取った。
なんという甘い感触なのだろう。
自分の指が、しのめの秘宮に入っている。
真菜は、指が蕩けてなくなってしまうのではと思った。
「あ……はあっ……マナ……はうんっ……!」
しのめは真菜の指を使い激しくその秘宮の中をかき回している。真菜は恍惚とした表情でなすがままになっている。
やがてしのめは真菜の指を抜いて言った。
「……直接嗅いで……私を……」
真菜は腕を穴から抜いて、その指先を見た。
わずかに白いものが混ざっているねっとりとしたメスの汁が、人差し指と中指一杯に絡まっている。指を開くと、何本かの糸ができた。
――しのちゃんの……お汁……
しのめも、真菜と同じ汁を垂れ流すのだ。
同じ、メスの滴りをあふれさせるのだ。
真菜の背筋にゾクッとするものが駆け抜けた。

