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黒椿人形館
第4章 壁

「マナ……足を貸して……」
真菜はしのめに言われるまま、仰向けで壁際で左足のひざを立て、右足を穴に差し入れた。
指先が、ぬめっとした感触を持つ生き物のようなものに包まれた。そして絡まりながらその生き物は指の付け根までやってきた。
しのめが、真菜の足の指をくわえて舐めているのだ。指のみならず、かかとや土踏まずも舌先で丹念になぞってくる。
その感触に、真菜の全身は小刻みに震えた。
しのめの舌は時に優しく、時に激しく次々と指やその付け根を舐め上げていく。指先の指紋を舌先で確かめるようにチロチロと小刻みに動かしたり、味わうように舐め回したりする。指が抜けてしまうかと思うくらい強く吸いつき、舌を絡めて根元から指先まで動かしながらスポンッと口を離す。
次にしのめは、足の裏に舌先を這わせ、つついて、回した――神経が集中して張り巡らされている足裏を、そうやって時間を掛けてじっくり昂らせてくる。そこにくすぐったさなどは、ない。そんなものは飛び越えて、真菜の全身へ隅から隅までめくるめく性感が広がっていく。
真菜の全身の震えが止まらない。
――す……ごい……
そしてまたいずれかの指がしのめの唇に呑み込まれる。このまま、飴玉のように足の指を溶かされていくような気になる。
足を舐められているその感触だけで――
「……んんん……んあっ……」
真菜の腰の艶めかしい動きは止まらなくなっていた。小さく跳ねるように痙攣さえした。
――足が……
――こんなにも……
――感じちゃうなんて……
唾液で湿っているので、乾いている時よりも真菜のつま先は、ふと口を離した時に漏れ出るしのめの吐息を敏感に確実に感じ取る。
しのめの息は、荒くなっていた。
真菜はしのめに言われるまま、仰向けで壁際で左足のひざを立て、右足を穴に差し入れた。
指先が、ぬめっとした感触を持つ生き物のようなものに包まれた。そして絡まりながらその生き物は指の付け根までやってきた。
しのめが、真菜の足の指をくわえて舐めているのだ。指のみならず、かかとや土踏まずも舌先で丹念になぞってくる。
その感触に、真菜の全身は小刻みに震えた。
しのめの舌は時に優しく、時に激しく次々と指やその付け根を舐め上げていく。指先の指紋を舌先で確かめるようにチロチロと小刻みに動かしたり、味わうように舐め回したりする。指が抜けてしまうかと思うくらい強く吸いつき、舌を絡めて根元から指先まで動かしながらスポンッと口を離す。
次にしのめは、足の裏に舌先を這わせ、つついて、回した――神経が集中して張り巡らされている足裏を、そうやって時間を掛けてじっくり昂らせてくる。そこにくすぐったさなどは、ない。そんなものは飛び越えて、真菜の全身へ隅から隅までめくるめく性感が広がっていく。
真菜の全身の震えが止まらない。
――す……ごい……
そしてまたいずれかの指がしのめの唇に呑み込まれる。このまま、飴玉のように足の指を溶かされていくような気になる。
足を舐められているその感触だけで――
「……んんん……んあっ……」
真菜の腰の艶めかしい動きは止まらなくなっていた。小さく跳ねるように痙攣さえした。
――足が……
――こんなにも……
――感じちゃうなんて……
唾液で湿っているので、乾いている時よりも真菜のつま先は、ふと口を離した時に漏れ出るしのめの吐息を敏感に確実に感じ取る。
しのめの息は、荒くなっていた。

