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黒椿人形館
第5章 人形
真菜は、突然、自分が生きてるのか死んでるのか分からなくなり、強烈な不安に襲われた。
「誰か!! 誰か!! お願い!! 誰でもいいから返事して!! 誰でもいいから相手してよ!!」
真菜は力の限り叫んだ。
入口の鉄格子も思い切り何度も叩いて金属音を立てた。
真菜は、誰か来てくれるなら――
バスローブの男でもいい、と思った。
好きなだけ蹂躙して犯してくれていいとさえ思った。
それだけ、この孤独に耐えるには神経の限界が近づいていた。
真菜は、ひたすら何度も叫び、ひたすら何度も鉄格子を叩いた。
叫び声は泣き声が混じるようになり、手は鉄格子の叩き過ぎで腫れ上がってきた。
やがて真菜は鉄格子の前に立ったまま、脚を開いて自分の肉芽を指先で回し始めた。
もう片方の手は乳房を揉みしだき、乳首をこねくり回した。
全身に、ビリッ、ビリッ……と甘美な電流が走り始める。
「……あ……あ……」
ひざがガクガクと小刻みな痙攣を始める。
立っていられなくなる。しかし、真菜はそれに耐えて立ち続けた。
口の中が唾液で満たされ、少し見上げるように上げた顔の半開きの唇からあふれて垂れる。あごを伝い、切なげに伸びた喉へと流れていく。
股間の指を肉芽から下に移し、陰唇をかき分けドロッと濡れてきた肉壷の中へと突き刺し、内側をぐりぐりとかき回す。肉壷からは次々淫液があふれ、指を伝って絨毯の上へと落ちる。
上下の『唇』からあふれる液を感じ、真菜は喜びで全身を震わせる。
「んあっ……はあっ……あ、あ、あ、あ、あ……」
真菜の喘ぎ声がどんどん大きくなる。
外に向かっていくら叫んでも、鉄格子を叩いても、何も起こらない。
しかし自分の秘部をまさぐれば、確実に全身をメスの悦楽に溺れさせることができた。
「……イっ……クっ……!!」
真菜は立ったまま全身を大きく痙攣させると、その場にへたり込んだ。
「はあっ……、はあっ……、はあっ……」
――あたしの……体……
――まだ……ここに残ってた……
――よかった……