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黒椿人形館
第5章 人形
――今のままでいい……
「……あっ……あっ……」
気がつけば、真菜は昇天していた。
そして男のひざの上で、釣り上げられた小魚のように小刻みに全身をピクピク跳ねさせた。
「はあっ……はあっ……ご主人様……」
――ごしゅじん……さま……?
真菜は、無意識に男を『ご主人様』と呼んだことに気づいた。
どうしてなのか、分からない。
自然と、口をついて出てきたのだ。
真菜は、心臓の鼓動が速まっていくのを感じた。
男は、真菜の顔を横に向けさせ、覗き込んできた。
真菜は恍惚とした瞳で男の顔を見た。
相変わらず、端正な顔立ちだ。
そして、いつの間にかほほ笑みをたたえている。
「僕はね、マナ、ここに来るよう仕向けたんだ。前からお前を狙っていたんだよ」
男は艶めかしい指で真菜のあごを軽くつかんだ。
――そう……なの……?
「今やっと、マナは本当に僕の『人形』になった」
真菜はほんの少し、ほほ笑んで言った。
「……はい」
――なんだろう……?
――この……
――包まれてる感じ……
その後、真菜はメイド服を着させられた。以前されていた通り、後ろ手だけ縛られ四つん這いになって一切の下着を着けず脚を開いた状態で、真菜は男に『人形』としての自分を鑑賞してもらった。
そして真菜は男の指で花弁や肉芽をもてあそばれ、一晩中、何度も何度も絶頂させられた。
それは、館に来てからのみならず、これまでの人生の中で味わったことのない『幸福感』を感じる絶頂だった――。
最後に拘束を解かれたあと、これまでの紅い首輪は外され、同じ真紅でも黒椿のデザインを一面にあしらわれた、小さく真菜の名前が刻まれた新しい首輪を付けられた。
首輪を替えられた真菜は、男に抱きしめられながら頭を撫でられた。
真菜は、全身が愛液になって蕩けてなくなっていくような感覚を味わった。
「……あっ……あっ……」
気がつけば、真菜は昇天していた。
そして男のひざの上で、釣り上げられた小魚のように小刻みに全身をピクピク跳ねさせた。
「はあっ……はあっ……ご主人様……」
――ごしゅじん……さま……?
真菜は、無意識に男を『ご主人様』と呼んだことに気づいた。
どうしてなのか、分からない。
自然と、口をついて出てきたのだ。
真菜は、心臓の鼓動が速まっていくのを感じた。
男は、真菜の顔を横に向けさせ、覗き込んできた。
真菜は恍惚とした瞳で男の顔を見た。
相変わらず、端正な顔立ちだ。
そして、いつの間にかほほ笑みをたたえている。
「僕はね、マナ、ここに来るよう仕向けたんだ。前からお前を狙っていたんだよ」
男は艶めかしい指で真菜のあごを軽くつかんだ。
――そう……なの……?
「今やっと、マナは本当に僕の『人形』になった」
真菜はほんの少し、ほほ笑んで言った。
「……はい」
――なんだろう……?
――この……
――包まれてる感じ……
その後、真菜はメイド服を着させられた。以前されていた通り、後ろ手だけ縛られ四つん這いになって一切の下着を着けず脚を開いた状態で、真菜は男に『人形』としての自分を鑑賞してもらった。
そして真菜は男の指で花弁や肉芽をもてあそばれ、一晩中、何度も何度も絶頂させられた。
それは、館に来てからのみならず、これまでの人生の中で味わったことのない『幸福感』を感じる絶頂だった――。
最後に拘束を解かれたあと、これまでの紅い首輪は外され、同じ真紅でも黒椿のデザインを一面にあしらわれた、小さく真菜の名前が刻まれた新しい首輪を付けられた。
首輪を替えられた真菜は、男に抱きしめられながら頭を撫でられた。
真菜は、全身が愛液になって蕩けてなくなっていくような感覚を味わった。