この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
黒椿人形館
第6章 乱舞

6.乱舞


(1)

 それ以来、男――主から受ける鞭打ちで真菜は必ず昇天するようになった。
 相変わらずいろんなメイド服に着替えさせられるが、それさえ楽しみになりつつあった。
 そしてなんといっても、上半身をきつく締め付けるように縛られる縄が――
 真菜にとってこれ以上なく心地良かった。
 最初に主に縄をかけられる瞬間から、真菜の身体の中を甘い痺れが波紋のように広がるようになった。そして固く縛り上げられると、包まれるような恍惚感と安心感が得られる。
 縛られて時間が経つにつれ、少しずつ縄は真菜の身体を一層締め付ける。
 締め付けられれば締め付けられるほど、主にやさしく抱擁され、蕩けそうな幸福感に浸る。
 『主』にすべてを委ねる『人形』――。
 何をされても、何を求められても、全てそれに身を任せるだけの『人形』――。
 その『立場』が、真菜に安心をもたらした。いや、安心をようやく手に入れた。
 真菜は、ひとつだけ主に要望した。
 調教のたびに、必ず男根の先をゆっくり嗅ぐ時間を取って欲しい――そう伝えた。
 主はそれを聞き入れ、真菜は毎回必ず、そそり立つ肉棒の先端から放たれる、汗の匂いと尿の匂いを混ぜて蒸したような、それと合わせて発せられる『獣臭さ』のようなオスの薫りを、たっぷり嗅ぐようになった。
 主が満足いくまで真菜の尻と脚を、手のひらと指と目で味わったあと、真菜は目の前に突き出される肉棒をじっくりと見る。天に向かってそそり立ち、血管を浮かせ、亀頭を張り詰めさせ、先端からオスの汁がわずかに漏れ出ている。
 そして――真菜は自ら鼻を近づけて、嗅ぐ。
 同じ匂いなのに、どうしてあんなに嫌悪しか抱くことができなかったのだろう、と不思議に思えるくらい、真菜は主のオスの槍を味わうように嗅いだ。薫りは鼻孔を通り脳へ入り込み、真菜の下腹部の奥にある芯に呼びかける。芯はそれに呼応し、自らの蜜を搾り出し、花弁からじんわりとあふれ出させる。
/57ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ