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朋子
第1章 車中にて1
私小説「朋子」

絶好のドライブ日和。二人は安曇野を目指した。
久しぶりの遠出も楽しかったが、何よりも二人で居られることが嬉しかった。
朋子の姿を見ると私は愛しさから、きつく抱きしめた。そして口付け。軽い唇だけのキスから、徐々に舌先を口腔内に滑らせた。舌先で朋子の舌をなぞり、歯茎に舌を這わせた。口いっぱいに朋子の味が広がる。(…甘い)甘味料の甘さではなく、自然な甘さを感じる。いつでも味わっていたい甘さだ。
朋子が運転中の私に頭を預けてくる。ほのかに漂う体臭。

     牝(メス)の匂いがした。

私のSが、…………ゆっくりと頭をもたげてくる。

私はハンドルを握る反対の手で、ストッキングに包まれた朋子の膝を撫で始める。朋子は ビクッと躰を震わせると私の手を握り返してくる。私はなにも言わずに、彼女の手を私の股間に導き、自らの手はストッキングに包まれたスカートの奥を目指した。
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