この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キスの花束を
第5章 嫉妬と誤解
「部長、お嬢さん、いくつになったんですか」
「15歳。中3だよ。反抗期でいやになるな。父親は嫌われてるよ」
「まぁ女の子は。しょうがないですよね。
就職するころには直ってますよ」
「まだまだだなぁ~」
まいった。と頭をかきながら苦笑している新田部長は
きっといいパパなんだろう。
「武田さんもそろそろ結婚か?」
「私ですか。まだまだですね」
「まぁ結婚だけが幸せじゃないからな」
色々あるよな。
そう言いながらぽんと肩を叩いてくれた。
「部長ももっと偉くなってくださいよ。
役付きになったら私が担当秘書になりますから」
「う~ん。役付きかぁ。その頃武田さんまだいるかな?」
「いますよ!」
私たちは駅まで笑いながら話した後
違うホームへと別れて行った。
その途中でツカサが私を待っていて
仲良さそうに話している私と部長を見ていたなんて知らなかった。
部長を私の元の不倫相手の浅岡課長だと勘違いした。
ツカサからのメールはパタリと途絶えた―――
「15歳。中3だよ。反抗期でいやになるな。父親は嫌われてるよ」
「まぁ女の子は。しょうがないですよね。
就職するころには直ってますよ」
「まだまだだなぁ~」
まいった。と頭をかきながら苦笑している新田部長は
きっといいパパなんだろう。
「武田さんもそろそろ結婚か?」
「私ですか。まだまだですね」
「まぁ結婚だけが幸せじゃないからな」
色々あるよな。
そう言いながらぽんと肩を叩いてくれた。
「部長ももっと偉くなってくださいよ。
役付きになったら私が担当秘書になりますから」
「う~ん。役付きかぁ。その頃武田さんまだいるかな?」
「いますよ!」
私たちは駅まで笑いながら話した後
違うホームへと別れて行った。
その途中でツカサが私を待っていて
仲良さそうに話している私と部長を見ていたなんて知らなかった。
部長を私の元の不倫相手の浅岡課長だと勘違いした。
ツカサからのメールはパタリと途絶えた―――