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もしかしたら
第3章 中学3年
それから休みの日にあった。


ちょっと遠くのスケートリンク場まで


自転車の二人乗りで遊びに行った。


初めて滑るスケートに悪戦苦闘し僕は何度も転んだ。


超たのしかった。また一生懸命自転車漕いで帰る。


「うまいんだ、さとみちゃんスケート」


「お父さんが好きで小さい頃からよく滑りにいってたから」


お腹に手を回ししっかりしがみついている。


不安定な道では転倒しないよう気合いが入る。


「ねぇ、これから僕の家に来ない」


「え・家?」


「うん、まだお父さんもお母さんもこの時間なら


まだ帰ってこないし、弟も今日遊びに行っていないんだ」


しばらく答えがなかったけど、取り敢えず自分の家に向かって


自転車を漕いでいた。


「いいよ」



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