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一夜の愛、人との愛
第11章 束の間の安寧

謁見の間から立ち去ろうとする真理亜の背中に、神聖な天使の声がかかる。

「マリア、貴方はここに残って」

驚いて足を止めた彼女に、クレイルとコーラルも視線を向けた。

不安げに視線を揺らす彼女にクレイルが小さく微笑んでから、ザレムを連れて扉へ進んでいく。

コーラルも一つ頷き、兄を追うように歩き出した。

その滑らかな背中を見送ってから、真理亜は恐る恐るイエナリアへと振り返る。

「こちらへ」

「はい…」

間違ったことはしていないはずだが、悪さを見つかった生徒のような気分だ。

何を言われるのかと身体を縮こまらせて歩み出た彼女へ、イエナリアも1歩足を踏み出す。

「恐れることはありません。顔を上げて」

その言葉に、そっと顔を上げれば、彼は微笑んで真理亜を見下ろしていた。
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