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一夜の愛、人との愛
第1章 深夜2時のプロローグ
深夜2時。
真理亜は缶チューハイを片手に、ベランダの手すりに突っ伏していた。
昨日、いや、今日と括るべきか。とにかく10時間前、会議室でやらかした大失態の反動で、ベッドに入ったのに全く寝付けなかったのだ。
(明日も仕事なのに…)
そう思いつつも、手すりに預けた両腕に顔を埋めて、なんだか動くことが出来ない。
僅かな月明かりが、彼女の淡く茶色に染まったセミロングの髪を撫でては遠ざかり、初夏の風が、時折、スレンダーな体を包み込む。
そのまま、15分ほど過ぎただろうか。
漸く彼女は顔を上げて、そして一瞬、不思議そうな顔をした。
何かと目があったような気がした。
「……?」
微かに首を傾げ、その直後、彼女は黒い何かに覆われ、意識を手放した。
真理亜は缶チューハイを片手に、ベランダの手すりに突っ伏していた。
昨日、いや、今日と括るべきか。とにかく10時間前、会議室でやらかした大失態の反動で、ベッドに入ったのに全く寝付けなかったのだ。
(明日も仕事なのに…)
そう思いつつも、手すりに預けた両腕に顔を埋めて、なんだか動くことが出来ない。
僅かな月明かりが、彼女の淡く茶色に染まったセミロングの髪を撫でては遠ざかり、初夏の風が、時折、スレンダーな体を包み込む。
そのまま、15分ほど過ぎただろうか。
漸く彼女は顔を上げて、そして一瞬、不思議そうな顔をした。
何かと目があったような気がした。
「……?」
微かに首を傾げ、その直後、彼女は黒い何かに覆われ、意識を手放した。