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一夜の愛、人との愛
第1章 深夜2時のプロローグ
不意に内腿に生暖かい何かを感じ、真理亜の意識は強引に引き戻される。
「ん…、ぇッ?」
思わず掠れ声を上げてから、彼女は異変に気付き、反射的に両手で剥き出しの胸を庇った。
背中に、直にシーツの感触を感じる。
背中だけでは無い。太腿も、ふくらはぎも、臀部さえ、シーツに直接触れている。
そして。
(脚の間に、誰かが、いる…!)
「ひっ・・・」
息を飲む真理亜の気配に、その人物は暗闇の中で体を起こすと、彼女の両手を胸元から容易く引き剥がした。
そのまま片手で頭上にまとめると、息だけで笑う。
「目覚めたか」
(……!)
恐怖で固まる真理亜の鼓膜を、低い声が揺らす。
突如感じた身の危険のせいで、思考はまともに機能していなかったが、真理亜の本能が、”裸の自分を、男が押し倒している”と告げていた。
「いっ……!」
「おっと」
パニックに陥った彼女が悲鳴を上げそうになった瞬間、男が狙いすましたように空いた手で真理亜の口元を抑える。
「ふー! んー!!」
「こーらこら、騒ぐなっつの」
笑い混じりの声が耳元で囁き、男の膝が、怯えて固くなった彼女の脚の間をグイと押し上げた。
その膝が、剥き出しの茂みに当たる。
はっとして脚を強く閉じた真理亜の目に、暗闇の中で、男が頭を振るシルエットだけが浮かんだ。
「んだよ、そんな嫌がんなよ」
心底、面倒そうな口調に、真理亜が男の影を睨みつける。
が、抵抗しようと力を込めた真理亜の体が動かない。
彼女の視線の先で、金色の猫の目のような瞳が、射すくめるように煌めいた。
「ん…、ぇッ?」
思わず掠れ声を上げてから、彼女は異変に気付き、反射的に両手で剥き出しの胸を庇った。
背中に、直にシーツの感触を感じる。
背中だけでは無い。太腿も、ふくらはぎも、臀部さえ、シーツに直接触れている。
そして。
(脚の間に、誰かが、いる…!)
「ひっ・・・」
息を飲む真理亜の気配に、その人物は暗闇の中で体を起こすと、彼女の両手を胸元から容易く引き剥がした。
そのまま片手で頭上にまとめると、息だけで笑う。
「目覚めたか」
(……!)
恐怖で固まる真理亜の鼓膜を、低い声が揺らす。
突如感じた身の危険のせいで、思考はまともに機能していなかったが、真理亜の本能が、”裸の自分を、男が押し倒している”と告げていた。
「いっ……!」
「おっと」
パニックに陥った彼女が悲鳴を上げそうになった瞬間、男が狙いすましたように空いた手で真理亜の口元を抑える。
「ふー! んー!!」
「こーらこら、騒ぐなっつの」
笑い混じりの声が耳元で囁き、男の膝が、怯えて固くなった彼女の脚の間をグイと押し上げた。
その膝が、剥き出しの茂みに当たる。
はっとして脚を強く閉じた真理亜の目に、暗闇の中で、男が頭を振るシルエットだけが浮かんだ。
「んだよ、そんな嫌がんなよ」
心底、面倒そうな口調に、真理亜が男の影を睨みつける。
が、抵抗しようと力を込めた真理亜の体が動かない。
彼女の視線の先で、金色の猫の目のような瞳が、射すくめるように煌めいた。