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一夜の愛、人との愛
第8章 銀の鎖
ただシーツに身体を預けているだけなのに、燻るような快感の熱が波紋状に広がる。
開かれた胸元を、慌てて片手で戻すが、覚束ない。



クレイルが、スカートのファスナーを降ろしたところで手を止めた。
まるで真理亜の動きを観察するように、数秒、その顔を見つめる。



不意に、真理亜の耳元へ顔を寄せた。吐息が耳に触れた。



「は・・・ッ」

「貴方が耐え忍ぶ選択をするなら、私も、それを尊重しましょう」



どこか冷たさを孕む声で囁くと、男は口元に弧を描き、椅子に腰を降ろすと足を組んだ。



(・・・え)



急に放り出された感覚に、一瞬戸惑いながらも、真理亜がもう片方の手もシャツの裾へ伸ばす。
その手が、布越しに胸元に触れると、加速度的に息苦しさが増す。



「あ、・・・ぁ・・・」



シャツを掴んでいた右手が震えながらシーツに滑り落ち、柔らかな布地は彼女の肩までを露わにした。



体が、何かに支配されていく。



転がり落ちるように、コントロールを失う。



強い渇望が、ヘソの下から染み出してくる。



左手が腰へ下がり、男に解放されたスカートの要を引っ掻いた。



薬指の爪が下着のレースに絡まり、その微小な圧迫感さえも肌に熱を呼んだ。



男が悶える真理亜の体に笑みを深める。



「感じますか?」



「あっ・・・!」



その声に、真理亜が足を立てて枕の方へ逃げようとした。



反射的な、その動きが、スカートを捲る。



力の入らない両手がガクリと折れ、右足を曲げて力を入れたまま、左のつま先がシーツに線を書いた。



男の視線が、真理亜の白い太腿と淡い橙の布に隠された秘部を見つめている。



「濡れている」



「んっ・・・」



僅かな男の声音の変化が、真理亜の体を怪しく包む。



咄嗟に右手を足の付根に伸ばし、直後、真理亜は煩悶する。



その指先が、ショーツから溢れる蜜で濡れている。



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