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一夜の愛、人との愛
第8章 銀の鎖

「あ、・・・や、んっ」

散々いじめすぎて、快感と痛みが綯い交ぜになったクリトリスを、クレイルの中指が容赦なく探り当てる。

それだけで、ぐずぐずの腰が物欲しげに揺れる。

「もっと啼いて」

唇を右耳に寄せ、クレイルが囁く。

その声の響きが、収まりかけた身体の火を再び刺激する。

「だめっ、・・・あ、アッ」

「ここですか? それとも、もっと奥」

答えを求めるように、男の中指が割れ目の入り口を何度も行き来すると、存分に泣いたはずの泉は、貪欲に新たな愛液を零した。

「は、あっ、ん・・・!」

答えようとしない真理亜に、クレイルが些か眉を寄せる。

「言ったでしょう? 私は貴方とは違う種族。貴方のことが知りたい」

だから、教えなさい。と、男は続ける。

前がいいのか、奥がいいのか―――。

「お、奥・・・。奥に・・・欲しいっ・・・」

今宵、何度目かの陥落を示し、真理亜が答えた直後、クレイルは深く真理亜の中を指で犯した。

「あ、んぁあっ・・・!」

内壁が誘うように蠢き、天使の細い指を飲み込もうと収縮する。

「あ、・・・ん、ふ」

それでも、どうあっても声を我慢しようとする真理亜に、とうとう天使が根負けしたと言いたげに表情を緩めた。

真理亜が気づかないところで、クレイルの表情が一瞬和らぐ。

「我慢、しないで」

右の頬に唇を押し当てて、クレイルが低く告げる。

中を蹂躙する指を動かすままに、親指で茂みの中の突起を擦り、グッと強く押した。

真理亜の身体がビクビクと震えだす。

「んっ、あ、・・・あっ、や・・・も、もうっ・・・」

「ほら、早く」

男が視線を真理亜の腰に向け、再び顔に戻した。

「もっと濡れて」

「ん、あっ、・・・・んぁあッ・・・!」

瞬間、男が真理亜のクリトリスに爪を立て、強い痛みと快感に、真理亜の身体が弓なりに反った。

上体がシーツからグイと浮き上がり、直後、弛緩して倒れかかる。

彼女の上半身を左手で支え、クレイルはヌルリと真理亜の脚の間から右手を引き抜いた。

「ん・・・」

無意識に鼻を鳴らした真理亜を、一度軽々と抱き上げると、ソファへ移動し、そこに横たわらせる。

激しい感覚に意識を手放した彼女に、天使は穏やかな笑みを浮かべた。





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