この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ダディisサディスト
第11章 理解と距離
ホテルの部屋に入ると――…
ベッドでぐったりしているナツが…もぞもぞ動いていた―――…
「ナツさん…大丈夫ですか?」
ピクッ―――…
「――――…こ…小雪さん?」
ベッドの中から…少し涙声のナツの声がした――――…
「お疲れ様でした――…
大丈夫ですか?意識は戻りましたか?」
「…あっ…はぃ…大丈夫です。」
私は、冷蔵庫からミネラルウォーターを出すと…ナツに持っていく―――…
「あっ……コップに入れますか?」
前の奴隷“カナ”はコップで飲むのが好きだった――…
「…ペットボトルのままでいいです……気を使わないでください――――…私は、奴隷ですよ?」
ナツは、目を擦り――――…
ベッドから出てきた…
ナツの体には…
父が付けたキスマークや…歯形が見えた―――――…
「ナツさんは…山越の奴隷であって―――…私の奴隷では有りません…
それに…ナツさんを頼むと…山越から連絡がありましたから…」
ナツは…私にキスマークや歯形…乳房を見せないようにシーツで体を包み…私から水を受け取った――――…
「ありがとう――――…
目が覚めて――――…誰もいなくて…
凄く心細かったの―――…
小雪さんの声が聞こえて…嬉しかった―――――…」
ナツは、少しの間だったが…
取り残され――――…
不安だったらしい…