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ダディisサディスト
第11章 理解と距離


ホテルの部屋に入ると――…


ベッドでぐったりしているナツが…もぞもぞ動いていた―――…




「ナツさん…大丈夫ですか?」





ピクッ―――…

「――――…こ…小雪さん?」




ベッドの中から…少し涙声のナツの声がした――――…





「お疲れ様でした――…

大丈夫ですか?意識は戻りましたか?」



「…あっ…はぃ…大丈夫です。」




私は、冷蔵庫からミネラルウォーターを出すと…ナツに持っていく―――…




「あっ……コップに入れますか?」





前の奴隷“カナ”はコップで飲むのが好きだった――…






「…ペットボトルのままでいいです……気を使わないでください――――…私は、奴隷ですよ?」



ナツは、目を擦り――――…


ベッドから出てきた…





ナツの体には…
父が付けたキスマークや…歯形が見えた―――――…



「ナツさんは…山越の奴隷であって―――…私の奴隷では有りません…

それに…ナツさんを頼むと…山越から連絡がありましたから…」




ナツは…私にキスマークや歯形…乳房を見せないようにシーツで体を包み…私から水を受け取った――――…




「ありがとう――――…


目が覚めて――――…誰もいなくて…

凄く心細かったの―――…

小雪さんの声が聞こえて…嬉しかった―――――…」



ナツは、少しの間だったが…


取り残され――――…




不安だったらしい…





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