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第11章 理解と距離

父の奴隷から―――――…

“大丈夫？”なんて――…

聞かれた事がなかったから…私は、ナツを見つめ…固まってしまった――――…






「――――…なんで？」




「え…？こんな―――…後始末みたいな仕事…小雪さんの様な人が…する事…ないんじゃない？」





ナツは、私を心配そうに見ていた――――…





「…大丈夫です。なれてますから―――…それより…体、大丈夫ですか？


中出し―――…されてましたね…」



ナツは、少し困った顔をした…




「―――…風俗時代は…一応…ピルを処方してもらってたけど…ここ半年は――…」



妊娠を気にしてか……ナツのミネラルウォーターを持つ手に力が入った――…




「…これ…後ピルです。飲んで下さい。

山越は60歳と年配ですが――…あの性欲です…精子もまだ元気かもしれませんから…」



私は、ナツにピルを渡した――…



念のためにと…ナツは、ピルを水と一緒に飲んだ…