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第18章 朝と父

バスルームを出て…


身支度を整え――――…リビングに向かうと…




父が…
コーヒーを入れていた…




「……？、小雪か…おはよう」





「おはよう…今日は早いね…」




父は、コーヒーをドリップしながら…笑う――――…




「…久しぶりに…母さんの夢を見たよ――――…

母さんは、私のコーヒーを“苦すぎて飲めない”って笑っててな…

だから、仏壇のコーヒーは…今日はカフェオレにしてやろうかな？って…

父さん優しいだろ―――…」




父さんは、入れたてのコーヒーに…暖めたミルクを入れた――――――…




「私も、お母さんと一緒の…カフェオレが飲みたい…
優しい、お父さん？」




父は、ふっと鼻で笑うと…

母のカップと、私のカップにカフェオレをそそぐ…





「…ありがとう、お父さん―――…」





父は、母のカップを…仏壇に備え――――…


自分のブラックのカップを母のカップに…ｶﾁﾝ―――…と合わせた