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ダディisサディスト
第22章 涙と笑顔
ホテルを出る頃には…
青ざめていたナツの顔も――…
もとに戻っていた…
保育園に史朗を迎えに行くと――――…
…元気いっぱいに駆け寄ってくる史朗に…
頬が緩んだ――――――…
「あ!えーっと…こんばんは!」
史朗は、私を見て挨拶をしてくれた…
一度しか会った事ないが…
覚えているのだろうか…
「お友達の!お雪さん!」
史朗の悪気のないいい間違いに…
私と、ナツは―――…笑っていた…
「こら!史朗…お雪さんじゃなくて、小雪さんだよ〜」
「ナツさん、私はどっちでもいいわよ」
ナツの顔は…
すでに母親になっていた―…
女は…
いくつも顔があるって…
緑川が言っていたなぁ…
不思議――――――――…