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Usagi―妹恋慕
第4章 覚醒
妹と共に絶頂感を
味わったような錯覚に陥る
ペニスの脈打ちとともに
欲情を吐き出す
気だるさの中で
ペニスを握る手に滴る精液…
それをうつろな意識で眺める
俺自身
あいつは…妹は
俺のこの姿…
どう思うだろう
ペニスに残る精液を
しごき出しながら
笑ってしまう…
…何が妹だよ…
衝動に近い欲情を処理した後の満足感…
俺の中で『妹』という
位置付けが消えてしまう…
『妹』であろうが…
あいつは『女』なんだ
俺は自分の行為を
正当化したかった
この時…
すでに芽吹いていた感情に気付かなかった
気付いていれば…
俺は…
妹を抱かずにいれただろうか
気付いていれば…
あいつを…
あいつまでも
傷付けずにすんだはず…