パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 孤独

―――東欧の小さな国


面積も日本よりも小さく、欧州一貧困と言っても過言じゃない。

労働者の３分の１が出稼ぎにでるのは、これといった産業がないため、就ける仕事自体がないからであった。

おまけに観光地も僅かで、観光事業にも力を入れてないから観光客も寄り付かない。


この地に降り立ったのは、良斗。


碁盤模様の整った道路網に、近代的なビルが綺麗に立ち並ぶ。

しかし人通りや車の通りもまばらなので、どこか活気のない印象を与えた。

タクシーが表通りから裏通りへと入ると、急に車がギシギシと揺れ出した。それは、道路がデコボコなせいであった。