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保健室は絶対領域
第8章 孤独
(あのじい様が殺された以上、俺の身も危ないな…)


カイは、人目を避けながら安宿に戻る。

フロントの従業員が、不審な目でカイの顔をジロジロ眺めていた。


良斗の動きも気になるが、外国人の自分はこの国ではどうしても目立ってしまう。


(本部に戻ってもう一度作戦を練り直すか…)


軽く荷物をまとめ、一息つこうとした瞬間…ロビーが騒がしくなり複数の男たちが叫びながら、階段を駆け上がって来た。


(もう、みつかったか!!)


カイは、窓を開けるとテラスに飛び移る。

鍛え上げた腕力で、建物の屋上まで昇り切ると、隙間のない建物から建物を飛び越えて逃げて行った…
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