この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保健室は絶対領域
第10章 密会
カイは、先日の逃亡劇を振り返る。
建物から建物へと逃げてやっと市街地を抜けたところで、仲間が待っていてくれたのだ。
その後は、国境をいくつか越え無事フランスへ入国することが出来た。
(あと数秒逃げるのが遅れていたら、あいつらに捕まっていたかも知れない…)
「あの国は腐りきってるから警察・政府でさえも、平気で裏社会の人間と繋がってる。」
「ええ…酷いものでした。」
紳士は、封筒をカイに手渡した。
カイは、封筒を濡れない様に上着の内ポケットにしまい込んだ。
「今後は、用心するんだな。」
それだけ言うと、紳士は車へ向かって歩き出した。
カイはもう一度墓石の前にひざまずくと、祈りを捧げその場を去った。
建物から建物へと逃げてやっと市街地を抜けたところで、仲間が待っていてくれたのだ。
その後は、国境をいくつか越え無事フランスへ入国することが出来た。
(あと数秒逃げるのが遅れていたら、あいつらに捕まっていたかも知れない…)
「あの国は腐りきってるから警察・政府でさえも、平気で裏社会の人間と繋がってる。」
「ええ…酷いものでした。」
紳士は、封筒をカイに手渡した。
カイは、封筒を濡れない様に上着の内ポケットにしまい込んだ。
「今後は、用心するんだな。」
それだけ言うと、紳士は車へ向かって歩き出した。
カイはもう一度墓石の前にひざまずくと、祈りを捧げその場を去った。