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保健室は絶対領域
第10章 密会
―――北海道 十勝平野
北海道の雄大な自然、十勝平野…
ここには果てしない大空と広い大地がどこまでも続いている。
このだだっ広い平野の一角に、水野正造が所有する屋敷が建っていた。
建物は広いだけでなく、雄大な自然に反してセキュリティがやたらと厳しい。
2重のゲートは重い鉄製の門で閉じられており、僅かな使用人と正造以外には決して開くことがなかった。
ゲートから、屋敷までは車でも5分程かかるくらい離れていた。
その道のりには、牛が放牧されていたり、英国風の庭園があったり、ここはまるで外国のおとぎ話に出てくるような贅沢な作りになっていた。
屋敷は、18世紀の重厚なジョージアンスタイルで、切妻屋根に煉瓦造りそして煙突が特徴的だった。