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保健室は絶対領域
第12章 疑惑
桜子の手をひいて繁華街に人込みを通り抜ける。
二人は、夢中で走り続けた。
路地裏に入ると、ルイがやっと手を離してくれた。
二人の息が上がって、荒い呼吸を繰り返す。
(あ、あれ…?ルイが私服?)
ルイはさっきまで制服を着ていたのに、私服になっていた。
スマホを取り出すと、どこかに電話をかけた。
「ぁあ、ちゃんと見つけたよ。危ない所だった。」
ルイが電話を切ると、すぐに路地裏にもう一人現れた。
「ルイ…!?」
桜子の前に二人のルイが立っていた…