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保健室は絶対領域
第12章 疑惑

「先生、迷子になるなよ~。」

って言ってきたのは、制服姿のルイ。


「危ないところだったな…」

こっちは、私服姿のルイ。


「???あの…」

桜子が交互に二人のルイを眺めた。


「そっちは、カイ。俺の兄貴。」

ルイが気まずそうな顔をしながら、紹介してくれた。


「え…兄弟??」

そういえば色々助けてくれたのは、カイだったのだ。

それにしても、二人ともよく似ている。


「あぁ。二つ違いのな…」

良く聞いてみると、カイの声はルイより少し低音のような気がした。
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