この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保健室は絶対領域
第12章 疑惑
「先生、迷子になるなよ~。」
って言ってきたのは、制服姿のルイ。
「危ないところだったな…」
こっちは、私服姿のルイ。
「???あの…」
桜子が交互に二人のルイを眺めた。
「そっちは、カイ。俺の兄貴。」
ルイが気まずそうな顔をしながら、紹介してくれた。
「え…兄弟??」
そういえば色々助けてくれたのは、カイだったのだ。
それにしても、二人ともよく似ている。
「あぁ。二つ違いのな…」
良く聞いてみると、カイの声はルイより少し低音のような気がした。