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保健室は絶対領域
第12章 疑惑
しばらくすると、カイの持つ機材からザーッという砂嵐の様な音に混じって、人の声が聞こえてきた。
「こっちは、出来たぞ。」
「あぁ、こっちはもうすぐ…」
カイが機材のボリュームを上げると、部屋に男女の呻き声が聞こえてくる。
「ハァ…ぁ…んんっ…」
―――!!
「…何これ?」
桜子がびっくりして声をあげた。
「お隣の風間の部屋の。」
ルイが顔を上げずに答えた。
「もしかして、盗聴してるの?」
「ああ、あいつの鞄にGPS仕込んだから。」