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第13章 本性

「ああ、桜子の所に帰りたくて用事を早く済ませたんだ。」

「本当？？」


「帰国したら、温泉でも行ってゆっくりしような？」

「うん！楽しみにしてるね」


電話を切ると、桜子は大きくため息をついた。


（どうしよう…）


良斗がいない間に、ルイに色々されてしまった事を思い出す。



一方良斗の方は、電話を切って高笑いをした。

桜子はこの男の本性を何も知らないのだ。