この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保健室は絶対領域
第16章 秘密
「雪に触れると、何か思い出せそうな気がするのよ…」
夫人は、静かに微笑んで愛おしそうに外を眺め、瞳を閉じた。
手の平をゆっくり差しだし、まるで降っている雪を受け取めるような仕草をした。
宮田は雪の幻影を見ているその姿が、あまりにも悲しげで哀れで思わず抱きしめたい衝動に駆られた。
手を伸ばしそっと肩に触れる。
「あまり窓辺に立っていると凍えてしまいます。そろそろお部屋にお戻りください。温かいハーブティーをいれましょう。」
「そうね…編み物の続きしなくちゃ。」
夫人は、静かに微笑んで愛おしそうに外を眺め、瞳を閉じた。
手の平をゆっくり差しだし、まるで降っている雪を受け取めるような仕草をした。
宮田は雪の幻影を見ているその姿が、あまりにも悲しげで哀れで思わず抱きしめたい衝動に駆られた。
手を伸ばしそっと肩に触れる。
「あまり窓辺に立っていると凍えてしまいます。そろそろお部屋にお戻りください。温かいハーブティーをいれましょう。」
「そうね…編み物の続きしなくちゃ。」