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保健室は絶対領域
第3章 岡田ルイ

―――某マンション


ルイは一人用のソファに腰かけ、黒革のファイルを凝視していた。

視線の先には、水野桜子が満面の笑みを浮かべている写真。

その下には、彼女の生い立ちから経歴、詳細がびっしりと書かれてある。


「ねぇ…ルイ…気持ちぃぃ?」

上目遣いで、真っ赤な口紅をした女がルイを見上げる。

彼女は黒い総レースの裸同然の下着を身に着け、ルイの足の間に座り込んでいた。


レースの下着からこぼれ出る乳房、引き締まった腰のくびれ…

魅惑的な女を目の前にしても、ルイは彼女に一瞥も目をくれなかった。


「ぁあ…」

ひどくあっさりとした返事をして、ファイルを食い入るように見つめていた。
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