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保健室は絶対領域
第1章 洗礼

その瞬間、ルイと呼ばれた男子の口角がキュッと上がった。


「先生…途中で邪魔されたから、続きしようよ。先生のおかげでしそびれたし、俺のココ収まりつかね~し。」

彼は、自分の膨らんだ下半身をまるで私に見せつけるかのように言い放つ。


「コホン…あのね、ここどこだと思ってるの?大体君は一体…」

「何してたかわかってるくせに…クククッ。先生もヤルでしょ?薬指の恋人と…」

私は、慌てて薬指の指輪を後ろに隠した。

あまりにも澄んだ薄い茶色の瞳で顔を覗きこまれ、全てを見透かされた様な気分になる。

洋服を着てるのに、まるで裸を見られてるみたい。

その唇で、その綺麗な指先で…彼女のことを甘美な世界へ導いていたと思うと、下半身がカァっと熱くなる。

「とにかく、今後は私の許可なしでベッド使うのやめて頂戴。以上教室に戻りなさい。」

相手を刺激しないで、なお且つ冷静に装う。相手は高校生なんだから。

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