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保健室は絶対領域
第5章 ウォーク イン クローゼット
―――ドン!ドン!ドン!
「開けて下さい!!」
ドアを力いっぱい叩いて、カラカラの喉から絞り出すように声をあげる。
目差し帽を深々と被った男が近づいてきた。
―――!!
桜子は、自分がバスタオル一枚だったことを思い出し混乱した。
(どうしよう…せっかく助けてもらえるのに…)
―――カチャッ
外鍵のロックが外れ、薄暗いクローゼットの内部に光が差し込む。
「あ、あの…すみません。助けて頂いてありがとうございます…」
桜子は後ろ向きでお礼を言った。
「そんだけかよ?」
―――!!この聞き覚えのある声は…