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保健室は絶対領域
第5章 ウォーク イン クローゼット
反射的に振り返ると、清掃員の制服を着たルイが立っていた。


「ど、ど、どうして?岡田君?」

「まぁ…細かい話は後にして、着替えたら?外のゴミ箱に落ちてたけど。

それとも、この中で俺と…」

ルイが黒いビニールを投げ、口角をあげてニヤっとする。


「バカなこと言わないで。着替えるから出て行って。」

「…クッ…気に入らないな…」

そう言いながら、ルイがにじり寄るので桜子は後ずさりする。


「岡田君…来ないで…」

桜子を見下ろす瞳が怪しく輝き、漆黒の瞳が熱を帯びている。


その真っ直ぐな瞳に囚われて、桜子は身動きが取れなくなった。

徐々にルイの顔が近づく…吸い寄せられるように桜子もその距離を縮めていった。
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