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保健室は絶対領域
第5章 ウォーク イン クローゼット

結局、あの男は桜子をマンションの前で降ろすと、あっという間に走り去る。
顔はルイにそっくりなのに、雰囲気や仕草は全く別人の様で…
冷たい瞳を持ちあわせつつも、優しく包み込むような包容力はどこか懐かしさを感じさせた。
そして何よりも、二度に渡り助けてくれた。
桜子は人差し指で、下唇をなぞる…
じわじわと感情を高ぶらせていくようなあのキスの感覚…
漆黒の瞳にスッと見つめれて、逸らすことが出来なった。
あの男は、いったい何者なんだろう…?

