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保健室は絶対領域
第6章 欲望
良斗の性の嗜好はSMプレイだった。

相手を痛めつけることで、快感を得る典型的なサディストであった。

桜子との交わりでは、満足することはなかった。


良斗のプレイルームは薄暗く、赤と黒を基調とし、円形のベッドや拘束器具が設置してある。

リナがバッグの中から口紅を取り出し、唇に朱に染めた。

テーブルにバッグと口紅を置くと、ワンピースを脱ぎ捨てた。


いつもの様に手足を拘束器具に繋がれ、目隠しをされる。


―――ゴクリっ…


良斗が喉の奥を鳴らした。


そして、赴くままにリナの身体を痛めつけるので、リナが悲痛な叫びを上げた。

いつの間にか、唇の端が切れ真紅の血液が筋を作り、真っ白でふくよかな胸元に滴り落ちた。
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