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保健室は絶対領域
第7章 マッサージ
ルイと女が、裸のまま煙草に火を点けた。
「今日は、随分と荒っぽいのね…」
「…だから、お前を呼んだんだ。」
「凄く、孤独なのね?」
女が馴れ馴れしく、ルイの背中の傷を指で撫でる。
「やめろ!!」
ルイは女の手を、乱暴に振り払った。
弾みで女の口から、煙草の灰が床に落ちる。
そこは、誰にも触れられたくない古い傷。
あの時の痛みが蘇る…孤独と絶望と痛み…
ルイの中で、桜子に対する憎悪が広がる。
桜子の真っ白な世界を、真っ黒に染めてやろうと…