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第16章 15年前 3
お子様ランチをキレイに完食。
ごちそうさまもちゃんと言えたシュウジは、さっきもらった飴を美味しそうに舐めていた。


俺はマスターにこっそり話しかける。



「あのさ…アイツがもし一人でここに来たら、あとで俺が払うから何でも食わしてやってほしいんだけど…」


マスターは何か察してくれたのか、快く了承してくれた。
ここに通いだしてまだ間もないけど、不思議とマスターとは10年来の友人のように仲良くなれた。

こんな無茶も聞いてくれるマスターに感謝だ。




俺がマスターと話していると、手が空いた美織ちゃんが何か持ってシュウジに近づく。

チラシと
ペン?



『絵本とかおもちゃとか置いてないから、お絵描きしよっか!』


なるほどな。



『私ね、ア○パンマン得意だよ!』

美織ちゃんはサラサラっと得意のア○パンマンを描いてみせた。


あ、またシュウジがキラキラした。
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