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SA
第8章 チカン、アカン
改札に向かう途中、ベンチに座っている女子高生が目についた。
顔色が悪く震えていたので、声をかけてみた。
「大丈夫?顔色悪いけど…」
『痴漢に遭って…怖くて…』
彼女も痴漢に遭ったらしい。
駅員に言いにいこうか?と提案すると
『言ったって現行犯じゃないと犯人は捕まらないし、親に心配かけたくないからいいです…』
消え入りそうな声で呟く彼女を見ていたら、さっきまでの恐怖感は消えた。
代わりに湧き上がる 激しい怒り。
許せない。
私にできることは何?