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だって可愛いから。
第5章 美奈の覚悟
「未奈」
一年の教室に、長身のきょうすけが訪れた。
未奈の所へきょうすけから来るなんて初めてのことだった。
「は、はい!!」
食べかけのお弁当に急いで蓋をして、未奈は教室の入り口へと駆け寄った。
「ゴメンね。まだお昼食べてたんだ。」
「いえ!殆ど終わってましたから!!何か御用ですか?」
制服の胸元をはたきながら未奈が見上げる。
きょうすけは未奈の口端についたケチャップを親指で拭い、ペロッと舐めた。
「付いてた。」
ちゅっ音を立てて指を離すと笑いながら言う。
「あっ…あのっ…すいません!!」
顔を真っ赤にしてうつむいた未奈が、また顔を上げるのを待つ。
案の定ゆっくりと顔を上げた未奈の顔はいじめたくなる様な表情だ。
「今日の夕方、時間ある?」
「え?あ、はい。七時までに帰宅できれば。門限七時なんで…」
きょうすけは満面の笑みを浮かべる。
「良かった。ちょっと付き合ってほしい所があってね。じゃあ、一緒に帰ろうね。」
手を振りながらきょうすけはまた戻って行った。
一年の教室に、長身のきょうすけが訪れた。
未奈の所へきょうすけから来るなんて初めてのことだった。
「は、はい!!」
食べかけのお弁当に急いで蓋をして、未奈は教室の入り口へと駆け寄った。
「ゴメンね。まだお昼食べてたんだ。」
「いえ!殆ど終わってましたから!!何か御用ですか?」
制服の胸元をはたきながら未奈が見上げる。
きょうすけは未奈の口端についたケチャップを親指で拭い、ペロッと舐めた。
「付いてた。」
ちゅっ音を立てて指を離すと笑いながら言う。
「あっ…あのっ…すいません!!」
顔を真っ赤にしてうつむいた未奈が、また顔を上げるのを待つ。
案の定ゆっくりと顔を上げた未奈の顔はいじめたくなる様な表情だ。
「今日の夕方、時間ある?」
「え?あ、はい。七時までに帰宅できれば。門限七時なんで…」
きょうすけは満面の笑みを浮かべる。
「良かった。ちょっと付き合ってほしい所があってね。じゃあ、一緒に帰ろうね。」
手を振りながらきょうすけはまた戻って行った。