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だって可愛いから。
第5章 美奈の覚悟
未奈の横に足を抱えて座りながら話すきょうすけは、本当に申し訳なさそうにしていた。
未奈は自分の知っているいつものきょうすけだったので、さっきの事が嘘のように思えた。
「…もう、いいですよ。」
「怒ってない?」
「怒っては…もう怒ってないです。」
きょうすけはほっと胸を撫で下ろし、大きく息を吐いた。
「…でも。私は先輩の望むような…事は出来ない…と思います。」
「…うん。」
「…だから…諦めます。」
考えていないわけではなかった。
こうなることも予想していた。
けれど、いざそう言われてしまうと胸がぎゅっと握り締められたような感覚に襲われた。
「そか…。うん。」
好きという感情は知らなかったけれど
もしかしたら、今になって感じたこの気持ちは失恋というものなんだろうか。
だが、今更未奈を引き止められるような立場ではない。
そうして
未奈の初恋ときょうすけの淡い恋…が終った。
未奈は自分の知っているいつものきょうすけだったので、さっきの事が嘘のように思えた。
「…もう、いいですよ。」
「怒ってない?」
「怒っては…もう怒ってないです。」
きょうすけはほっと胸を撫で下ろし、大きく息を吐いた。
「…でも。私は先輩の望むような…事は出来ない…と思います。」
「…うん。」
「…だから…諦めます。」
考えていないわけではなかった。
こうなることも予想していた。
けれど、いざそう言われてしまうと胸がぎゅっと握り締められたような感覚に襲われた。
「そか…。うん。」
好きという感情は知らなかったけれど
もしかしたら、今になって感じたこの気持ちは失恋というものなんだろうか。
だが、今更未奈を引き止められるような立場ではない。
そうして
未奈の初恋ときょうすけの淡い恋…が終った。