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だって可愛いから。
第1章 エレベーター
「こんばんは」
ペコリと頭を下げてエレベーターに入ってきた。
タイプの子だ。
中学生になったばかりで制服の袖や裾が長い。
だぼっとした制服にまだ子供っぽさが抜けないこの子を見る度に樹は邪なことばかり考えてしまう。
「こんばんは。」
そんなことは顔には出さずに挨拶を返す。
いつもなら、このやりとりで終わりだ。
でも、ちょっと今日はいたずら心で少し踏み込んで声をかけてみた。
「彼女、いるの?」
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