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だって可愛いから。
第7章 満たして
「もういいわ。」
屋良は許しを得たのだと頭をあげた。
だが、少女の表情は許したとは思えぬものであった。
「お前なんかいらない。」
「…い、嫌です…お許しください…二度と、二度とこのようなことはいたしません!誓います!お願いします、私を捨てないでください!」
それでも少女の機嫌がなおる兆しはなかった。
屋良が足元にすがっても、少女は動かなかった。
いつもなら蹴られ、罵倒され、打たれるはず。
それもない。
会場に重い沈黙が訪れた。
その沈黙のなか、ステージに現れたのは錦であった。
「怜(れい)。機嫌を直したらどうだ?」
「…私の許可なく勝手な真似をしたわ。」
少女、怜は腑に落ちない表情で錦を見た。
屋良は許しを得たのだと頭をあげた。
だが、少女の表情は許したとは思えぬものであった。
「お前なんかいらない。」
「…い、嫌です…お許しください…二度と、二度とこのようなことはいたしません!誓います!お願いします、私を捨てないでください!」
それでも少女の機嫌がなおる兆しはなかった。
屋良が足元にすがっても、少女は動かなかった。
いつもなら蹴られ、罵倒され、打たれるはず。
それもない。
会場に重い沈黙が訪れた。
その沈黙のなか、ステージに現れたのは錦であった。
「怜(れい)。機嫌を直したらどうだ?」
「…私の許可なく勝手な真似をしたわ。」
少女、怜は腑に落ちない表情で錦を見た。