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だって可愛いから。
第7章 満たして
解放された屋良は、怜の側へと歩んだ。
余韻に浸るより、この男から引き剥がしたかったからだ。
「そんな怖い顔すんなよ。…残念ながら俺はイキそこねて中に出してやれなかっんだからよ。」
ギリッと奥歯を噛みしめるとひったくるように怜を抱き上げた。
「お嬢様の体調も考えて、本日は帰らせていただきます。」
形式だけのお辞儀をして、屋良はその場を後にした。

「オイ。」
ステージの端で小さくなっていたきょうすけに錦は声をかけた。
「…鬼畜だ。」
もともとひどいことをできる人種とわかってはいたが、予想をはるかに超える鬼畜っぷりに、きょうすけは怯えていた。
「フン。お前がいるから中出しはしなかっただろ?処女も守ってやった。俺にしては優しすぎるくらいだ。」
錦は服を手に取ると手早く着替えた。
…ただイキ損ねた股間だけは膨張したままで服にはおさまらなかったが。


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