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だって可愛いから。
第1章 エレベーター
言いながらきょうすけは手を樹の肩にあてがい、力一杯に身体を離そうとした。
しかし、どっぷりと快感に浸かったままの力では全く及ばず、下腹部に全身が引き寄せられるような痙攣と共に欲望が注がれてしまった。
「うぁっ…出ちゃっ…っふ!!」
ビクビクと波打つ背中を、樹の腕がゆっくりと滑る。
見上げたきょうすけの顔は、目を閉じて苦しそうな…それでいて熱い吐息を弾ませ快楽を思わせた。
「…気持ち良かった?」
絡ませた足を、今になって緩めた。
きょうすけはそのまま樹の上に倒れこんでしまった。
「いいとか…そんなっ…余裕ない…」
膨張が解けた自分のモノを引き抜くと、ドロリとした体液が漏れる。
きょうすけは罪を犯したような気持ちに苛まれていた。
「大丈夫よ。今日は絶対大丈夫な日だから。」
樹は泣きそうなきょうすけの顔にもゾクゾクしながらキスをした。
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